格安スマホは現在様々な場所で話題になっていますね。 町を歩くと格安スマホを取り扱う店舗がすぐに見つかるぐらいではないでしょうか。
特に家電量販店へ行けば大手キャリアと並んで格安スマホのコーナーが列なっている光景もよく見られます。 今回はそんな格安スマホの中でも特に老舗の「IIJmio」のご紹介です。
格安スマホ(シム)の初期の頃からサービスを展開しており、現在は格安な月額プランだけではなくオプションサービスもかなり充実している印象のキャリアです。IIJmioのメリット・デメリット、そしてMNPの手順をご紹介します。
IIJmioのメリット
やっぱり安くなる月額料金
格安スマホのメリットをこれなしでは語ることはできませんね。現在ドコモでスマートフォンを契約した場合、どれだけ安く見積もっても月額6000円程かかってしまいます。
また現在大手キャリアでスマートフォンを契約している多くの方はこれ以上の金額を支払っているのではないでしょうか。ですがIIJmioは月額1600円から契約することが可能です。下記の料金表をご覧ください。
こちらは音声通話対応プランの料金プランとなります。通信容量は左から3GB、6GB、10GBとなっています。
また、一番右の「ファミリーシェアプラン」に申し込むと、SIMカードを1回線最大10枚まで発行できます。家族割引を利用したい方や、複数のスマホやタブレットで通信を行いたい方にぴったりのプランとなっています。
みおふぉんダイアル
こちらは数あるオプションサービスの中でも特にオススメのサービスです。月額料金無料で、申し込みも不要ですIIJmioで通話オプションサービスに加入しない場合は通話料が30秒20円相当かかります。
これはごく一般的な金額なのですが、この条件で長電話なんてしてしまうと大変なことになってしまいます。仮に30分間電話した場合、それだけで1200円もかかってしまします。
ですが「みおふぉんダイアル」の専用アプリから電話をかけることで、通話料を半額にしてくれるサービスです。さらに海外へ国際電話をかけたい時もこのアプリを使用すると、1分あたり20円で電話がかけられます。
専用アプリは無料でダウンロード可能で、IP電話回線と違い安定した通話品質で利用可能です。電話をかけても番号非通知になることもないので相手に不信感を与えることもなく、非常に便利な機能となっています。
ニーズに合わせた「かけ放題プラン」
上記の「みおふぉんダイアル」をしようしても通話料金が割高になってしまう方には有料の「かけ放題プラン」がオススメです。IIJmioの場合は2種類のかけ放題プランがあります。
1つ目は月額830円の「一回あたりの通話が長い人向け」プラン。こちらは10分以内の通話なら何回かけても無料のサービスです。しかも同一名義で契約している家族への通話は最大30分間も無料。このお得感は大きいですね。
対して2つ目は月額600円で「一回あたりの通話が比較的短めの人」向けプランです。こちらは3分間以内の通話が何回でも無料となるプランです。こちらは同一名義の家族への電話が最大10分間無料となります。
どちらも1回の通話がこの時間を超えてしまうと通話料金がかかってしまいますが、どちらのプランも3回以上通話すれば元が取れる計算となっています。LINEなどのアプリからの電話ではなく番号からの電話を頻繁に利用する方は必須のオプションプランと言えます。
つながる端末保証
格安スマホの不安な点として「端末が故障した時にキャリアが何もサポートしてくれない」というデメリットがあります。これを解消するのが「つながる端末保証」です。
名前からは分かりづらいですが、つまり端末が故障した際に無料で修理してくれるサービスです。月額500円のオプションサービスとなっており、若干割高な印象も受けます。
ですが、このサービスの最大の魅力は「IIJmioで購入した端末以外も保証してくれる」点です。つまり端末を持ち込んで契約した場合も、契約と同時にこのサービスに入ることで保証を受けることができるのです。
また、iPhone、android共にこのオプションに加入可能な点も大きなメリットです。端末が故障した際に自分で対処する自信がない方は是非こちらのオプション加入も検討して見てはいかがでしょうか。
2年縛りがない
IIJmioには大手キャリアで一般的な2年間契約はなく、契約から13ヶ月が経過した時点で違約金なしで解約ができるシステムとなっています。(データ専用プラン契約の場合はいつ解約しても違約金はかかりません。)
大手キャリアは「2年縛り」という方法で契約することがほとんどです。スマートフォンを契約した際に、2年間以内に解約した場合に違約金が取られてしまう契約の方法で、多くの方が携帯の会社を変える際に違約金を請求されています。
ですがIIJmioなら将来多額の違約金を請求される可能性は極めて低くなります。
ドコモ網とau網どちらか選べる
通常1つのキャリアの中では一種類の電波しか選ぶことができません。なので今までドコモを使ってきてMNPで同じ端末を利用し続けたい場合は、ドコモ系の格安スマホキャリアを選ぶ必要があります。auの場合も同じです。
ですがIIJmioはドコモ電波かauの電波を最初に選ぶことができるため、どちらのユーザーも問題なく前に使っていた機種を利用することができます。
実店舗での契約も可能
格安スマホを初めて契約される場合は、自分でインターネットで契約するのが不安な方も多いでしょう。IIJmioでは実店舗も展開しています。代表的なのは下にある通りです。家電量販店や複合施設内に併設されている場合が多いようです。
○IIJmioクーポンスイッチ(みおぽん)
IIJmioでは高速通信が必要な時のために、高速通信を節約するためのクーポンスイッチ機能があります。これを使って高速通信のオン・オフを行うことで、動画や音楽視聴など大容量の高速通信が必要な時のために温存することができます。設定は無料のスマホアプリから行うことができ、非常に手軽なことも特徴です。
IIJmioのデメリット
ホームページがわかりづらい
IIJmioは近年オプションサービスを多数展開し、数多くのandroid端末を販売を行なっています。顧客のターゲットも格安スマホ初心者から玄人までとなっており、ホームページの内容も盛りだくさんです。
そのため、どこにどの情報があるのか初心者の方には少し分かりづらいかもしれません。ホームページを見てもよく分からない場合はお近くの実店舗で直接店員さんに尋ねるのが近道かもしれません。
プランが少ない
先ほどプランをご紹介しましたが、IIJmioにはプランが3つしかありません。他のキャリアは多ければ10種類程度のプランが用意されていることもあります。また、最大容量も10GBと家族で分けるには場合によっては少ないかもしれません。
大容量の通信を行いたいと考えている方は別のキャリアを検討した方が無難でしょう。
時間帯によって通信速度が遅くなる可能性
格安スマホの全体的なデメリットとして、時間帯によって通信速度が遅くなってしまう点があります。これはスマホで通信を行う人が多くなる時間によく起こる問題で、特に人が密集している場所での昼休み時間や帰宅ラッシュの時間帯は通信速度が遅くなります。
メールやLINEなどのメッセージのやりとりには問題ありませんが、画像や動画の読み込みはこの時間を避けて行うようにしましょう。
若干の通信規制
IIJmioは大手キャリアほどではありませんが、通信規制が行われる場合があります。 まず高速通信モード時に3日で6GB以上利用した場合通信速度が遅くなる可能性があります。
そして低速通信モードの際も3日で366MB以上利用すると、速度がさらに制限される可能性があります。なかなか引っかかることのない制限ですが、仮に引っかかってしまうと通信速度が使い物にならない程遅くなる可能性があります。(低速モードでの通信制限は相当悲惨です。)
ですから引っかからないように十分気をつけましょう。
公衆WiFiサービスが使えない
大手キャリアのように町のあちこちでWiFiの電波が利用できるということがなくなります。ですから現在この機能を活用されている方は要注意です。ですが、ある条件下では公衆WiFiを利用できる契約も可能です。
現在BICカメラで契約することのできる「BIC SIM powered by IIJ」で契約すると、wi2 300という公衆無線WiFiサービスを利用することができます。IIJmioは先ほどいくつかの種類があることを紹介しましたが、公衆WiFiが使えるのは現在BICSIMのみです。
この点重視される方は要チェックしてください。
ファミリーシェアプランの注意点
これまで、ファミリー向けの通話特典や、一人で10回線まで契約できるなどのメリットをご紹介してきましたが、ここでファミリーシェアプランの注意点もご紹介します。
この「ファミリーシェアプラン」を契約することで、通話定額オプションで家族への通話が長く行うことができたり、高速通信量を家族で分けたりすることができるようになります。
ですが、ファミリーシェアプランは、回線名義が違う人同士では利用できないのです。つまり、ファミリーと言っていますが実際は一人で複数回線を契約していることになります。IIJmioを個別で契約している人同士が、契約後に家族として登録をすることができないのです。
仮にどうしてもファミリー向けの通話特典などを受けたい場合には、回線を一本化することが必要となり手続きが面倒になります。ちなみに現在は契約者名義の変更は行うことが基本的に難しいようです。なので電話番号を変更せずに回線を一本化することは難しいかもしれません。
ですので、家族でIIJmioへ乗り換えを考えている方は計画的に乗り換えるようにしましょう。
MNP手順
IIJmioはMNPで契約する際に安定してキャンペーンが行われているということが内容です。他社を見ると「初月の月額料金無料」や「契約事務手数料無料」などのキャンペーンが通年行われているケースもありますが、IIJmioはかかる料金は基本的に通年同じです。
ですが時々不定期でIIJ全体のキャンペーン情報ページにて告知されている場合があります。記事を書いている現在、特に魅力的なのは「BIC SIM限定 『通信容量2倍キャンペーン』&『1円スタートキャンペーン』」があります。
このように魅力的なキャンペーンも期間限定で開催されることがあるので、MNP前には公式ホームページをチェックして見ましょう。
MNPで事前に準備するもの
IIJmioへMNPする際に必要なものは以下の4点です。「MNP予約番号」「本人確認書類」「クレジットカード」「メールアドレス」
・MNP予約番号
この番号は現在利用している電話番号をIIJmioでも使いたい場合に必ず必要になる番号です。注意点も多いのでこの項目は是非最後までよく読んでください。
取得の仕方は、現在の利用しているキャリアのショップへ行って発行してもらうか、オンライン上、もしくは電話での問い合わせがあります。電話番号とウェブ場での操作方法がありますので、以下の表を参考にしてください。
オススメは電話での問い合わせです。MNP番号を取得するため、休日にショップへ行ったら混雑していて数時間待たされる、なんてこともよくあります。電話でも待たされることはありますが、自宅で好きなことをしながら待ったほうが楽ではないかと思います。
MNPを行う際の注意点として「前のキャリアの契約名義とIIJmioの契約名義が同じ」である必要があります。例えば「息子のスマホを父親名義で契約していたが、この機会にIIjmioは息子名義にして自分で料金を払わせよう」と考えている場合、IIJmioに乗り換える前に前のキャリアで息子へ名義変更をする必要があります。
また、MNP予約番号は発行に2000~3000円の手数料がかかり、15日間の有効期限があります。期限を過ぎてしまうと二重に手数料を払う必要が出てきます。
さらにIIjmioでMNPを行う場合には契約手続きの時点で予約番号の有効期限が7日以上残っている必要があります。これは契約からsimカード配送までに日数がかかるため、MNP予約番号の有効期限が切れる前に開通手続きを行わなければならないためです。
ですので、MNP予約番号を取得後は早急にMNP手続きを開始しましょう。
・本人確認書類
こちらも契約の際に必要となります。こちらも公式ページに一覧が載っていますので 、下記の書類から一つを用意しましょう。
MNP費用
携帯電話を変える際にはこれまでも手数料がかかってきたのではないでしょうか。IIJmioは格安スマホなので、月額料金は格段に安くなりますが、初月はどうしても手数料がかかってしまいます。
個々人の契約状況によって差が出ますが、項目は参考になるので自分の契約情報を参照しながら計算してみてください。
MNP予約番号発行手数料 | 3,000円 |
前キャリア2年契約の解約違約金 | 10,000円 |
前キャリアの最終月の月額料金 | 8,000円 |
IIJmioの事務手数料 | 3,000円 |
IIJmioの初月月額料金 | 2,000円 |
合計 | 26,000円 |
このように初月に用意する金額は少し高額になってしまします。これ以外にも前キャリアの契約期間が二年未満の場合、スマホ本体の割賦金の残りをまとめて支払う必要がある場合もあります。この点も注意してMNP手続きをしましょう。
まとめ
今回はIIJmioのMNPに関しての情報をまとめました。現在一部では格安スマホに関して風当たりの強いニュースなどもありますが、使用する前にある程度の情報を持っていることで回避できた事例が多数掲載されているのが事実です。
今日ご紹介したIIJmioのメリット、デメリット、MNPの手順を参考にしていただき、実際にMNPのときには是非、ご自身でも不明な点については情報を集めて納得した上で乗り換えてくださいね。