mineoSIMを使ってみたい人のためのMNP手順方法

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スマホの料金を現在の額から半分以下にすることも可能な「格安スマホ」。最近は多くの会社が格安スマホサービスを提供していますが、その中でも異彩を放つ「マイネオ」をご存知でしょうか。

他の格安スマホキャリアと差別化しており、これまでにないサービスを提供しているユニークな会社です。今回はマイネオのメリット、デメリット、MNPの手順をご紹介します。

mineoのメリット

ドコモとauの2回線から選択して契約できる

月額料金をご紹介する前に、マイネオの特徴であるこの点の紹介です。通常の格安スマホの会社は、使用できる通信が「ドコモの回線」か「auの回線」の2つのうち、どちらか決まっています。

「ドコモの端末を持ち込んで『ドコモの回線』を使いたい」人はドコモの回線が利用できる会社を探し、auの場合も然りでした。ですが、マイネオは契約する際にドコモ回線かau回線どちらを契約するか選択することができるのです。

つまりドコモのスマホを使用したい方もauのスマホを使用したい方もマイネオを契約できるのです。これは一人で複数のスマホやタブレットを所有し、端末によってSIMカードキャリアを切り替える必要のある方には特にオススメです。

月額料金が業界最安水準  

どんな格安スマホもこの点なしでは語れませんね。マイネオも大手キャリアからの乗り換えると、月額料金を大幅に抑えることが可能です。基本使用料は下記の通りです。

参考URL:mineo

音声通話付きのプランの場合は月額1400円からのスマホを契約できます。この料金プランの場合は、平均的に3GBまたは多めに使う場合は6GBで契約をする方が大半だと思われます。

その場合も月額料金は2280円です。ちなみにこの料金表は「ドコモ回線」で契約した場合です。auで契約をすると音声通話付きの契約の場合、表示金額から90円引きで利用できます。  

また、マイネオ公式ページには「料金シュミレーター」もあります。こちらを利用することで、乗り換えるとどの程度おトクか簡単に計算してくれます。

参考URL:mineo

さらに、そのページの一番下には「乗り換えタイミング診断」という機能もあります。現在のスマホの契約解除月を入力すると最適な乗り換え時期を提案してくれる物で、具体的にかかる金額や、乗り換え月を提案してもらえるため、乗り換えに迷っている方は参考になります。

コミュニティサイト「マイネ王」  

マイネオの一番の特徴とも言えるのがこの「マイネ王」というサービス。マイネオが提供しているSNSサービスです。主にマイネオスタッフにより情報が発信されている場所で、質問するとスタッフからの回答があるところも嬉しい点です。  

それ以外にもマイネオのユーザー同士で質問しあえる「Q&A」のコーナーがあり、ユーザーだからこそわかる端末に関しての相談なども気軽に行えるスペースもあります。マイネオのユーザーとスタッフが直接繋がり、ユーザーからの声でより良いサービスを提供できるようにする、そんなコミュニティとなっています。  

マイネ王はマイネオユーザー以外でも登録することができ、契約前に知っておきたいことをここで直接使用者に質問することも可能です。ユーザー同士、マイネオのスタッフとの距離が近く感じられる他社にないユニークなサービスとなっています。

フリータンンク  

これも先ほどの「マイネ王」のサービスの1つです。このタンクは「パケット」を貯めるタンクを指します。こちらは自分が使用しなかったパケットを預けて他人に使ってもらったり、自分の高速通信が足りなくなった時に他の人が預けたパケットを使用できるサービスです。  

マイネオのユーザー同士で使わなかった高速通信を貯めあって、足りない人が使う助け合いのサービスです。

参考URL:mineo

もちろん毎回パケットを引き出してばかりだと、引き出すことができる上限があるため、ある程度使ったら自分もどこかのタイミングでパケットを預けなければなりません。このようなユーザー同士の助け合いのサービスもマイネオならではと言えるでしょう。

パケットギフト  

こちらも自分が使用しなかったパケットを他の人にシェアできるサービスです。大手キャリアで契約をすると家族でパケットをシェアできるプランがあります。

家族で契約することでパケットを無駄なく使えるサービスですが、こちらは家族だけではなくマイネオを利用している友達・知人とシェアできるサービスです。自分のパケットを送る相手を指定できるのが「フリータンク」と異なる点です。

こちらもスマホ上から簡単に相手を指定して送ることができるため、友達、家族と気軽に利用できるサービスです。

ファン∞とく  

こちらはマイネオの「長期利用特典」の総称です。現在主に3つの長期利用特典が用意されています。

参考URL:mineo

1つ目は利用期間に応じて「エントリーコード」がプレゼントされます。「エントリーコード」とはマイネオ内で利用できるギフト券で、利用年月が長くなる毎にもらえる数も多くなります。

2つ目は、マイネ王内で利用できる「王国コイン」がもらえます。このコインを利用すると、マイネ王内でおみくじや抽選に参加することができます。(抽選は8月1日よりサービス開始予定。)おみくじは結果によってパケットを無料でプレゼントされます。空くじはなく、引けば幾分かパケットが必ずもらえるようです。 

3つ目の特典としてマイネオ契約時に端末を同時購入した場合、「Amazonギフト券」がもらえるようになります。ただし、こちらは17年9月よりサービス開始予定のため、現在は利用できません。

マイネオスイッチ  

マイネオスイッチとは、高速通信が必要ない時に高速通信をオフにすることで低速通信のモードにして、データを節約することができる機能です。こちらはスマホのアプリになっているので、Gooogle Play StoreもしくはApp Storeからダウンロードするだけで使用できます。  

さらにマイネオの場合は、「タイマー機能」も付いているため、時間帯によって自動で高速通信のオンオフをしてくれるように設定することも可能です。こうすることで、高速通信をオフにし忘れても安心ですね。

mineoのデメリット

家族割引の恩恵が少ない  

マイネオには格安スマホとしては珍しく「家族割」があります。離れて暮らす家族でも三親等までは家族として登録することができ、先ほど紹介した「パケットギフト」などもさらに簡単に利用できます。

ですが、家族割として直接受けることができる恩恵は「1回線あたりの基本使用料50円引き」のみとなります。少しパンチがありませんね。

参考URL:mineo

確かに元の基本料金が安いマイネオですが、割引額が低く、あまり得している感覚がありません。ですが、家族全員でマイネオを契約する場合は「塵も積もれば山となる」言葉通り、人数が増えればそれだけ額も大きくなります。

多くの回線を契約する方には良いサービスと言えるかもしれません。

自社販売端末が少ない  

マイネオは契約の際に端末を同時購入することも可能です。ですが選択肢が少なめな点がネックになります。主にHUAWEIの端末を中心とした9つの端末がラインナップされています。(2017年6月23日現在)  

おおよそ高機能なスマホが揃っているのですが、選択肢が少なすぎるのがネックになるかもしれません。特に「スマホはラインと通話くらいしか使用しない」というユーザーが使うスマホとしては、どれも高機能すぎる、もしくは費用対効果が合っていない端末しかありません。  

現在発売されている「HUAWEI P10」をはじめとした高機能な端末は、スマホのヘビーユーザーへはお勧めできますが、スマホを普段からあまり利用しないライトなユーザーは自分で格安の端末を買い求めた方が自分に合ったものを手に入れられるかもしれません。 ○au版のiPhoneはテザリングが使えない  

これはテザリングを利用したいユーザーには特に注意してもらいたい点です。現在MVNOでauの回線を利用する他の会社でもiPhoneでのテザリングはUQモバイルを除いて不可能になっているようです。原因はau側がMVNOの回線でのテザリングを許可していないからというシンプルな理由でした。

Androidでは問題なく利用できるようですが、iPhoneは例外です。ですのでiPhoneでテザリングを利用したい方は必ずドコモの回線で契約しましょう。(au版のiPhoneを契約しようとしている方は諦める、もしくはUQモバイルで契約ましょう。)

この点は要注意です。そのほかマイネオが動作確認している端末に関しては以下のリンクから確認できるので、不安な方は確認してから契約すると良いでしょう。

http://mineo.jp/store/select/

昼間は通信速度が遅くなる  

これはどこの格安スマホを契約しても生じる問題です。ほとんどすべての格安スマホの会社で起こる現象なので、ある程度諦めることも必要です。

原因として、会社のお昼の休憩時間と被りスマホを使用する人が多くなってしまうため、一時的に回線が混み合ってしまい大手キャリアの通信が優先される結果、他の回線を契約している人たちの通信が遅くなってしまう現象です。

オンライン上の操作が必須  

先ほどメリットの点で「マイネ王」が使える点や、パケットがシェアできるサービス、さらに「ファン∞とく」で特典が受けられることをご紹介しました。ですがこれらのサービスにすべて共通するのは「ネットを利用したサービスである」点です。  

大手キャリアの場合は、店舗に行けば疑問を解消してもらうことができますし、パケットのシェアも、自分で操作をしなくても家族同士で勝手にシェアされていきます。長期の利用特典も自分でネット上で操作することは稀です。

格安スマホの場合はこれらの操作をはじめ、自分である程度の知識を持ってインターネット上で情報収集し、手続きをする必要があります。マイネオの場合は実店舗も存在しますが、「追加サポート料」として困ったことを相談して解決してもらうとサービス料金が発生する可能性があります。  

格安スマホを契約する場合は、インターネット上で問題を解決できるようにすることが基本です。

MNPの手順  

MNP予約番号とは現在利用しているキャリアに発行してもらう番号で、これがないと乗り換えた際に自分の電話番号が変わってしまいます。

取得方法として直接ショップへ行っても発行してもらえますが、混んでいた場合2、3時間待たされてしまうこともあるため、電話での発行をお勧めします。この場合は通話終了後に予約番号がメールで届きます。各社のMNP予約番号受付の電話番号はこちらです。(受付時間は3社とも9時から20時までとなります。)

MNP予約受付番号
携帯から 固定電話から
Docomo 151 0120-800-000
au 0077-75470
Softbank *5533 0800-100-5553

発行する際に気をつけたいのは、「手数料がかかること」と「番号に有効期限があること」です。手数料は平均的に2〜3000円程度、番号の有効期限は2週間となります。  

特にこの後のMNP手続きを行う際に、「MNP予約番号の10日以上残っている状態」での契約が必須です。なので予約番号を取得後は速やかに手続きを始めましょう。

契約手続き  

実店舗、オンラインでの契約共に必要な書類は以下の3点です。  

・本人確認書類

・MNP予約番号  

・クレジットカード  

これらを用意してから手続きを行いましょう。特に店舗での契約の際には契約するプランやオプションサービスに目星をつけておくと、スムーズに契約できます。  

オンラインでSIMのみの契約をされる方は、「SIMカードの大きさ」に気をつけましょう。SIMカードには3種類の大きさがあり、対応しているものでないと利用できません。

参考URL:mineo

自宅に到着してから  

MNPで契約を行うと1週間程度でSIMカードが届きます。その後「MNP切り替え手続き」が必要です。  同封されている資料内にある電話番号またはウェブサイト上で手続きをすることで、これまでのSIMが利用できなくなりマイネオが利用できるようになります。

ちなみにこの手続きが行えるのは9時から21時なので、注意しましょう。 そして、SIMの挿入後にスマホ本体の「APN設定」を行う必要があります。これはマイネオの電波をスマホが受信できるようにする設定で、行わなければ通信が一切できない状態のままです。  

AndroidとiPhoneで少し手順が異なり、さらにドコモ回線とau回線でも内容が異なるため、下記のページを参考に注意して行いましょう。

<Android版>

http://support.mineo.jp/setup/guide/android_network.html

<iPhone版>

http://support.mineo.jp/setup/guide/ios_network.html

MNPで費用はどの程度かかるのか  

MNPで機種変更を行うと、意外とそれだけで料金が嵩みます。初月は前のキャリアとBIGLOBEの2社からの利用料金の請求をされ、各種手数料をもかかるので事前に額を把握しておくと安心です。下記は一例ですがご自身の利用状況と照らし合わせてみてください。

MNP予約番号発行手数料 3,000円
前キャリア2年契約の解約違約金 10,000円
前キャリアの最終月の月額料金 8,000円
mineoの事務手数料 3,000円
moneoの初月月額料金 2,000円
合計 26,000円

あくまで一例ですが、特に大きく左右されるのは「全キャリアの2年契約解除料」です。大手キャリアは契約が2年で更新のため、25ヶ月目に解約しない限り、「解除料金」がかかります。

この額を回避したい場合は自分が何月に契約更新になるのかを確認しておきましょう。

最後に  

今回はマイネオのメリット、デメリットとMNPの手順に付いてご紹介しました。マイネオは格安スマホ会社の中でも特にユニークなサービス展開が魅力のメーカーです。

会社とユーザーとの距離が近くサポートを受けることができさらに料金も安くなる会社です。格安スマホへの機種変更を考えている方は是非検討してみてはいかがでしょうか。

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