OCNは、インターネットプロバイダサービスを1996年から開始し、その業界でかなりの老舗ということで有名ですが、実は格安SIM業界でも老舗の部類に入るのです。
2008年から「OCN 高速モバイル EM」というwi-fiルータを使ったデータ通信を開始しました。2012年には「OCN モバイル エントリー d」、「OCN モバイル エントリー EM」、さらには「OCN モバイル エントリー d LTE」というLTE通信を使ったサービスの提供を開始しました。
2013年には、いまでは多くの量販店でも目にする「OCN モバイル ONE」というサービスが開始になりました。 特にOCNというインターネットサービスプロバイダというバックボーンのもと会員数が多く、またNTT系列の会社ということで信頼も厚く、格安SIMの契約者数も2017年6月現在1位をキープしております。
契約者数は多い!気になる料金設定は!?
いくらプロバイダの会員数、大企業の信頼により得た契約者数が、他より多くてもサービス内容が伴わなければ年々契約者数が減っていくのが自然の摂理でしょう。
しかし、OCNは長年に渡り、№1をキープしているからにはサービス内容も他にも劣らないサービスがあるはずです。まずは「OCN モバイル ONE」の基本的なサービスを見てみましょう。(金額は全すべて税抜)
通信容量・コース名 | データ通信SIMカード | SMS対応SIMカード | 音声通話SIMカード |
110MB/日コース | 900円 | 1,020円 | 1,600円 |
170MB/日コース | 1,380円 | 1,500円 | 2,080円 |
3GB/月コース | 1,100円 | 1,220円 | 1,800円 |
6GB/月コース | 1,450円 | 1,570円 | 2,150円 |
10GB/月コース | 2,300円 | 2,420円 | 3,000円 |
20GB/月コース | 4,150円 | 4,270円 | 4,850円 |
30GB/月コース | 6,050円 | 6,170円 | 6,750円 |
500kbpsコース(15GB/ 月) | 1,800円 | 1,920円 | 2,500円 |
契約月は上記金額が無料となりますので、契約翌月から上記金額が発生します。キャンペーン等により異なる場合がありますのでキャンペーン内容を確認して下さい。
その他にかかる費用としては、
・パッケージ費用3,000円(税抜)
・SIMカード手配料394円(税抜)
が必要です。ただし、こちらの金額はOCNモバイルONE公式ホームページで購入の場合ですので、量販店のような店舗販売やAmazon等のWEB販売で購入の場合は金額が異なる場合があるので、購入を決められた際は確認をされることをおススメします。キャンペーンにより無料なんてこともあるかもしれません。
自分の利用状況によってプランを選ぶ人が大半です。みなさんはご自分の利用状況をご存知ですか?意外に知らない人も多いことでしょう。通話でどれくらい?インターネットでどれくらい?メールは使ってる?LINEは頻繁に使っているか?などなど、プランを決める機会にご自分の状況を知っておいても損はしないでしょう
格安SIMで音声通話って高いイメージがありませんか?
格安SIMのサービスが始まって最初はデータ通信のみのサービスだけでしたが、しばらくすると音声通話もできる格安SIMが登場しました。
音声通話ができる格安SIMの登場は、大手携帯電話事業者の料金が高いと感じていた人達には朗報でしたが、実際使ってみると通話料金は20円/30秒という少し高額な通話料金の設定でした。
さすがにこの通話料金の設定だと、月々の基本料金が安くなっても10分も通話をしてしまうと、あっという間に400円加算、それを2回、3回と繰り返してしまうと、あっという間に通話料だけで1,000円を超えてしまうとということはあり得る話です。
これだといくら格安SIMを契約したから毎月が安くなる♪と浮かれていても利用明細を見てこんなはずじゃなかった!と後悔してしまうことでしょう。
OCN通話SIMのサービスはいろいろ♪
格安SIM業界 最大手のOCNは、いち早く格安SIMでの音声通話でも少しでも安く利用できるサービスを提供してきました。ではそもそもOCNの音声通話SIMではどのようなことができるのでしょうか?
OCNモバイルONE 音声通話SIMでできること
・音声通話
・OCNでんわ
・通話アプリ050 plus
・国際ローミング、国際電話
といった機能がOCN音声通話SIMでは利用できます。
OCNモバイルONE 音声通話SIMでできるサービスってどんなこと?
音声通話
大手携帯電話事業者と同じように090 or 080 or 070で始まるご自身で契約した携帯電話の番号で発信着信が出来る。例えば、今までdocomoやau、softbankで利用していた番号をモバイルナンバーポータビリティを利用することによってOCNモバイルONEで利用することができます。
※モバイルナンバーポータビリティを利用する際は別途手数料がかかります。
OCNでんわ
「OCNでんわ」アプリをダウンロードし、アプリを使って発信、または相手の電話番号の先頭に「0035-44」を付けることで、通常20円/30秒の通話料金が半額の10円/30秒で通話できるお得なサービスです。
毎月あまり電話をしない人や、緊急連絡用、待受け専用という人によってはおススメです。また、よく通話をする人には通話スタイルに合わせて選べる「かけ放題オプション」も用意してます。
通話アプリ050 plus
090 or 080 or 070の番号とは別に050から始まる番号が使えるというサービスです。このサービスはOCNモバイルONE以外の格安SIMでも「050plus」アプリをダウンロードすれば利用できるサービスですが、基本料金とは別に300円/月の利用料金がかかります。
しかし、OCNモバイルONEの音声通話SIMであれば、月額料金無料で利用できます。通話の相手も「050plus」アプリを使っているのであれば通話料無料でお話しできます。
国際ローミング、国際通話
・どちらも申し込みは不要
国際ローミング
海外から電話をかける、海外から電話をかけてもらえるサービスです。
国際電話
日本から海外へ電話がかけられるサービスです。通話料は別途かかります。 かけ方は
OCNモバイルONEの通話SIMで通話料金を安くしたい場合は、「OCNでんわ」や「OCN050plus」がおススメです。
OCNでんわ vs OCN050plus どっちがお得?
毎月の基本料金はOCNモバイルONE音声通話SIMを利用することによって安くなります。では、通話料金を安くするにはOCNモバイルONEのどのようなサービスを利用すればいのでしょうか?
答え:「OCN電話」や「050plus」を利用するべし!
先程、【OCNモバイルONE 音声通話SIMでできるサービスってどんなこと?】で簡単に説明はしたもののみなさんにはイマイチ魅力は伝わっていないと思います。このサービスは音声通話をするにあたっては、かなりお得なサービスですので、こちらでじっくりと説明したいと思います。
OCNでんわ
OCNでんわというものは先程説明した通り、「OCNでんわ」アプリを使う事によって通常の20円/30秒の通話料金が半額の10円/30秒で通話できると説明しましたが、実は有料のサービスでさらにお得に利用することができるのです。
それが、
①10分かけ放題
②トップ3かけ放題
③かけ放題ダブル
と呼ばれるサービスです。 ※②や③は格安SIM業界では初の試みです。(2017年9月1日現在)
10分かけ放題
サービス説明 月額850円(税込918円)で、10分以内(1通話あたり)の国内通話が回数無制限で0円です。
タイプ
1回10分以内の通話をたくさんする方
メリット
今までEメールやLINE等の文章だけだとうまく伝わらなかった内容も、ほんの少し電話で話すだけで相手への誤解も少なくなるでしょう。さらに通話料金も定額料金のみという得さ。
デメリット
相手との会話が盛り上がってしまって10分を超えてしまった場合、10分を超えた分20円/30秒の通話料金がかかってしまう。
注意点
必ず「OCNでんわ」アプリを使わなければいけません。通常通りの電話のかけ方だと、通常料金の20円/30秒の通話料金が発生します。
トップ3かけ放題
サービス説明
月額850円(税込918円)で、その月の国内通話料上位3番号の通話料が0円になります。
タイプ
特定の相手との長電話をよくする方
メリット
毎月特定の人と長時間の電話をよくする人は、国内通話料金の上位3名は通話料金が0円になり、かなりお得なプランである。
デメリット
長時間の通話をする相手が多い場合は、その分通話料がかかる。
注意点
こちらのサービスも「OCNでんわ」アプリを必ず利用しなければなりません。アプリを利用しない場合は、サービス対象外となり20円/30秒の通話料金が発生します。
また、月によって長時間の通話をする相手が変わる場合は、どの人と長時間通話をしたか覚えておかなければならない。国内通話料金の多い3人までと人数が限られているので、3人以上と長電話をする場合は要注意である。
かけ放題ダブル
サービス説明
月額1,300円(税込1,404円)で、
・10分以内(1通話あたり)の国内通話が回数無制限で0円です。
・上記を適用した残りの国内通話料上位3番号の通話料が0円になります。
タイプ
10分以内の通話も特定の相手との長電話もよくする方
メリット
毎月特定の相手と長電話をする人は、国内通話料金の上位3人の通話料金が0円になる。さらに、よく長電話をする3人以外の通話料に関しても10分かけ放題が適用されるので、10分以内の通話に関しても心配なく繰り返し行うことができるサービスである。
デメリット
長電話をしない人には不向きなオプションである。単に用件だけを伝えたりするような短い電話多い人には向いていない。むしろそういう人は10分かけ放題のみのサービスで十分である。
注意点
こちらのサービスも「OCNでんわ」アプリを必ず利用しなければなりません。アプリを利用しない場合は、サービス対象外となり20円/30秒の通話料金が発生します。
また、月によって長時間の通話をする相手が変わる場合は、どの人と長時間通話をしたか覚えておかなければならない。国内通話料金の多い3人までと人数が限られているので、3人以上と長電話をする場合は要注意である。
OCN音声通話は他の事業者と比較をするとどうなの?
今回OCNモバイルONEで発表された【トップ3かけ放題】や【かけ放題ダブル】というサービスは他の格安SIM事業者だけではなく携帯電話事業者でも行っていないサービスです。
強いて言うならドコモの【ゆうゆうコール】、auの【指定割】というサービスが近いサービスです。【ゆうゆうコール】【指定割】というものがどういうものかというと、
ゆうゆうコール
・月額料金180円(税抜き)
・FOMAが対象
・指定した電話番号への通話料が最大30%OFF
・国内最大5か所、海外最大2か所を指定できる
・テレビ電話通話料も割引できる
FOMA全盛のころには若干お得感を味わえるサービス内容だが、通話定額サービスが出てきてからは正直なところ契約していた人はいないのではないのだろうか。
指定割
・月額料金300円(税抜き)
・指定した電話番号への通話料が日本全国半額
・固定電話を含め3件まで指定可能
ドコモのゆうゆうコールに対抗してのサービスで発表当時は通話料が半額になるということで話題にはなりました。ただし、2015年8月にサービスの新規申し込みは終了しています。
もちろんのこと格安SIM事業者では同様のサービスは発表されていません。今回のOCNが発表した【トップ3かけ放題】や【かけ放題ダブル】はドコモ、auという携帯電話事業者と比較してもお得なサービスですね。
まとめ
インターネットプロバイダとしての絶対なる地位を築いてきたOCNだが、その会員数と知名度を生かし、格安SIM業界でも現在契約者数で毎年1位の座についている。
今まではIIJ(インターネットイニシアティブ)やBIGLOBEを筆頭に、他の格安SIM事業者が先行してサービスの発表を行い世間での評判を確認して、後発でサービスの発表を行ってきたが、今回の【トップ3かけ放題】や【かけ放題ダブル】というサービスは他の格安SIM事業者だけではなくドコモやau、Softbankとういった携帯電話事業者さえも行っていない新しいサービスです。
これは今までのOCNにしては珍しいことです。 格安SIM事業者は、5分かけ放題、10分かけ放題というものが主流になっています。用件だけを伝えるといった短い通話や、用件であればメールで伝えるという人が多い世の中で生み出されたサービスです。
しかし、そういう中で【かけ放題ダブル】はよく音声通話をした相手の3人までの音声通話量を無料、さらにそれ以外の相手の音声通話には【10分かけ放題】が適用とユーザーのことを考えたサービスです。 OCNがこのような画期的なサービスを発表したことにより格安SIM事業者の中で不動の地位をさらに固めると共に、他の格安SIM事業者もこれに負けないサービスができことを期待したいですね。