楽天mobile:MNPを検討している人に役立つ4のこと

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最近流行りの格安スマホの会社の1つ「楽天モバイル」を聞いたことはありますか?楽天モバイルはインターネット上の広告やテレビCMなどでも宣伝しており、格安スマホの会社の中でも知名度の高い企業の1つではないでしょうか。

近年格安スマホを使用するユーザーも格安スマホのブランドも右肩上がりに増えています。その中でもこれから機種変する方へ向けて、楽天モバイルに機種変更するメリット、デメリット、MNPの注意点をご紹介します。

1,契約方法の違いを把握しよう

楽天モバイルは契約する際に契約のタイプが主に3種類あります。「データSIM」「050データSIM」「通話SIM」です。それぞれに特徴があるのできちんと把握しておきましょう。

1-1, データSIM

SMSメールの送受信や電話番号を使用した通話などが一切使用できない契約タイプです。3種類の中で一番安い契約プランとなりますが、電話番号をもらうことができないため、現在使用しているスマホからの機種変更には向きません。

Wi-Fiルーターなどに使用したり、サブのスマホやタブレットにオススメです。

1-2, 050データSIM 

上記の物と違いSMSメールの送受信はできますが、電話番号を使用した通話ができません。ですが、楽天から割り当てられる「050」から始まる番号を使用することによって通話できるようにするプランです。

この番号を使用すると「090.080」から始まる番号を使用するよりも格安で通話することができます。ですが通話の際に電話回線ではなくデータ通信を使用するため、長電話をするとデータ通信量と通話料どちらも嵩むことになります。(ですが「090,080」よりは格安であることは確かです。)  

また「110,119」などの緊急通報の番号にはかけることができません。 ですから、メインで使用するスマホを契約する際には向いていないかもしれません。

1-3, 通話SIM 

こちらは「データ通信」、「SMSメールの送受信」、「090,080の電話番号による通話」が全て使用できるプランになります。3つの中では一番高いプランになりますが、大手携帯キャリアが提供しているサービスに一番近いサービスです。

これまで通りに不自由なくスマホを使用したい方はこのプランを選択しましょう。  

以上のように3つには少しずつ違いがあります。メインのスマホの場合は「通話SIM」の契約、サブのスマホの場合は「050データSIM」「データSIM」の契約が望ましいでしょう。

2, 楽天モバイルのメリット

2-1, 月額料金の安さ

格安SIMですので、月々の利用料金は格安になっています。(ベーシックプランは高速通信のないプランです。)

ベーシックプラン 3.1GBプラン

5GBプラン

10GBプラン

20GBプラン

30GBプラン
通話SIM 1,250円 1,600円 2,150円 2,960円 4,750円 6,150円
050データSIM 645円 1,020円 1,570円 2,380円

4,170円

5,520円
データSIM 525円 900円 1,450円 2,250円 4,050円 5,450円

ドコモでスマホを契約した場合5GBプランで月額8000円近くかかってしまいますが、楽天モバイルの通話SIMなら2150円と3分の1ほどの値段で済んでしまいます。(オプションサービス加入なしの場合)

また、大手キャリアでスマホを契約すると「月額料金を割引する代わりに不要なオプションサービスに加入させられる」ことがよくあります。後々自分でオプションを外すという面倒な手続きなどがありますが、楽天モバイルは「自分に必要な」オプションを選ぶため、無駄がありません。

そしてデータ通信量も高速通信なしの「ベーシックプラン」から「30GBプラン」まで6種類の契約タイプがあります。これは契約後にもプラン変更が可能なので、自分の用途に合わせて契約することができます。

2−2,高速通信のオンオフ

楽天モバイルのデータ通信量は先ほど挙げたように3.1GBプランから30GBまであります。この容量は高速データ通信の分となり、YouTubeなどの動画視聴も問題なくできます。

この容量を全て使い切ってしまうといわゆるデータ通信が「低速」の状態となり、データ通信がとても不便な状態になります。  そんな事態を回避するため「高速データ通信のオンオフ」という機能があります。

例えばLINEやメールの送受信をする際には高速通信があまり必要ありません。そんな時は「高速データ通信」をオフにすることで高速データ通信量を節約することができます。

私はこの機能を活用して高速データ通信量を節約することによって月3GB程度で快適なスマートフォン生活を送っています。これは大手キャリアにはない通信量の節約術ですね。

2-3, 楽天でんわ  

楽天でんわは通話SIMを契約している方が使用できるサービスで、月額料金は無料です。(楽天モバイル会員でない人も、「090,080」の番号があれば契約することができます。)  

楽天でスマートフォンを契約し、普通に電話をかけると1分間あたりおよそ40円の通話料が発生してしまいます。近年の携帯電話の通話料としては一般的な値段ですが、少し割高感が否めません。

ですが、この「楽天でんわ」のアプリを使用して通話することで、通話料金が半額の1分間20円になるのです。 さらに楽天モバイル会員は「楽天でんわ5分かけ放題」というサービスも契約できます。

こちらはその名の通り、楽天でんわのアプリからかける「5分間以内の国内通話が無料」となるサービスです。 月額料金は850円となっており、これにプラスで通話5分を超えるごとに1分間あたり20円の通話料が加算されます。

ですから5分以内の通話を一ヶ月に8.5回以上すると元が取れる計算となります。ビジネス等でよく電話をされる方は要チェックです。

2-4, 安心のドコモ回線

楽天モバイルは自社でアンテナを全国に設置工事をしているわけではなく、ドコモの回線を間借りしています。そのためドコモの電波が入る場所では楽天モバイルでも問題なく使用できるようになっています。

2−5, 利用料金に応じて楽天ポイントが貯まる

多くのキャリアで月々の利用料金に応じてポイントが付与されるサービスはあります。楽天モバイルの場合は使用した額に応じて100円で1ポイントが付与されます。

また、楽天モバイルを契約中は楽天市場で買い物をするとポイントがプラス1倍になります。ですから楽天ポイントを集めているユーザーにとっては大きなメリットになりますね。

2−6, 実店舗での契約も可能

多くの格安SIM会社はオンライン上での購入や申し込みしか受け付けていませんが、楽天モバイルは実店舗での販売にも力を入れています。 販売店舗を全国へ拡大しつつあり、北海道から沖縄まで店舗が多数あります。詳しくは公式HPをご覧ください。

https://mobile.rakuten.co.jp/shop/?l-id=header_pc_shop

また、こちらで契約するメリットとして「即日契約、使用できる」ことがあります。ですが、実店舗で契約する場合は休日に多くのお客が来て、待たされる場合もあるため、その辺りは時間に余裕を持っていくと良いでしょう。

2−7, 取り扱いスマホ端末数が多い

格安SIMの会社は基本的に「SIMカードのみ」の契約をしている会社も多くありますが、楽天モバイルでは端末とのセット販売もしています。2017年3月現在スマートフォンで14種類、携帯電話が1種類、Wi-Fiルーターが1種類の取り扱いがあります。

しかも機種によっては「楽天モバイル限定」の色も出ています。現在のスマートフォンから新しいものに機種変更したい方や、SIMの設定がわからない初心者などはスマホとSIMカードのセット購入がオススメです。

2−8,テザリングにも対応

楽天モバイルは先ほども紹介したように30GBまでの大容量の通信プランも用意されています。「スマホだけではそんなに通信しない」という方も、出先でどうしてもパソコンでネット環境が必要だったり、ゲーム機をネットに繋ぎたい場合に重宝するのがこの「テザリング機能」スマホをWi-Fiの親機にすることで他の端末でもネットが利用できるようになるのです。

特に現在ポケットWi-Fiとスマホを両方持ち歩いている方などは、大容量のプランを申し込むことでそれが1つにまとめられるかもしれませね。

3,楽天モバイルのデメリット 

3-1, キャリアメールが使えない  

楽天モバイルを使用すると諦めなければならないのが「キャリアメール」です。 これまで大手キャリアで使用していた「@softbank.ne.jp, @docomo.ne.jp ,@ezweb.ne.jp,」などは利用できなくなります。  

ですがgmailなどのパソコン用のメールアドレスは使用できるため、これを機会にメールアドレスをパソコンの物に統一してしまうことをオススメします。(楽天モバイルを契約すると「rakuten.jp」のアドレスがもらえるのですが、これは楽天モバイルを将来解約すると使えなくなってしまいますので、メインのアドレスにすることはオススメしません。)

3−2, 初期設定

楽天モバイルを使用する際には店舗で購入しない場合には基本的に自分で最初の設定を行う必要があります。SIMカードや端末は郵送され、説明書も同封されていますので基本的な知識があれば自分で初期設定を行うことは可能です。

ですが機械操作に自信のない方には少しハードルが高いかもしれません。 特に最初の初期設定の際に必要に一番肝心なのがこの「APN設定」です。

これをきちんと行わないとスマートフォンが電波をつかむことができず、どうにもなりません。なので機械操作に自信のない方は楽天モバイルの店舗で専任のスタッフに頼む方が無難でしょう。

3-3,LINEの年齢認証  

LINEでID検索を行う際には必ず「年齢認証」が必要となります。大手キャリアのスマホを使用すると問題なく利用できるのですが、楽天モバイルをはじめ、多くの格安SIMはこの「年齢認証」が利用できません。  

もし現在LINEのID検索などを活用されている場合は、QRコードを利用するかパソコン版のLINEを活用しましょう。

3-4, 通話SIMの13ヶ月縛り

格安SIMは基本的にいつ解約しても「解約料金」がかからないことが魅力の1つです。ですが「通話SIM」だけは例外で、契約開始の翌月から13ヶ月間以内に解約すると解約手数料9800円が発生します。

なのでお試しで楽天モバイルを使用してみたい方は、まずデータSIMか050データSIMの契約をお勧めします。

4,楽天モバイル:MNP手順

 

ここからは実際にMNPを利用して楽天モバイルを利用する際のポイントについて説明します。基本的にはホームページから簡単に手続きができますが、事前に準備が必要なものや、注意した方が良い点があるのでこちらも参考にしてみてください。

4-1, 用意するもの

楽天モバイルのメリット、デメリットがわかったところで、ここからはMNPの具体的な説明です。 まず用意するのは「MNP予約番号」「本人確認書類」「クレジットカード番号」の3点です  

・MNP予約番号…MNPの際にまず必要なのがこの番号です。これは現在契約している携帯会社から発行されるもので、各キャリアへ電話で問い合わせか店頭で発行することも可能です。(店頭の際は混んでいるとかなり待たされることもあるため、電話での問い合わせがオススメです。)主要3キャリアの問い合わせ先は以下の通りです。

MNP予約受付番号
携帯から 固定電話から
Docomo 151 0120-800-000
au 0077-75470
Softbank *5533 0800-100-5553

・本人確認書類…これは「運転免許証」「パスポート」などの一般的な本人確認書類になります。データSIMを契約する際には提示が必要ないこともあるようですが、MNPの場合には必ず必要になるため、手元に用意しておきましょう。

・クレジットカード…楽天モバイルの月々の支払いは基本的にクレジットカード決済です。月額料金の支払いに口座振替も利用できますが、一部銀行が対応していなかったり、月々の支払いに手数料が100円ずつ毎回取られてしまったりするため、あまりオススメしません。

4-2 注意点  

MNPで機種変更する際に取得する「MNP予約番号」ですが、こちらの番号には2週間の有効期限があります。通常はこの期間内に機種変更すれば問題ないのですが、楽天モバイルで機種変更する際にはこの有効期限が10日以上残っている必要があります。

オンラインで申し込みをするので手続きが混み合っていた際に間に合わなくなってしまうことを防ぐための対策かと考えられます。

「有効期限が足りなくなったら再発行すれば良い」と考えるかもしれませんが、この番号は「使おうが使うまいが」発行した時点で事務手数料が2~3000円かかります。つまり使わずに期限が切れてしまって再発行した場合この倍額がかかることになります。

ただでさえ何かとお金のかかる機種変更なのでここでの出費はできるだけ抑えたいですね。また、SIMカードのみを購入される方はSIMのサイズにも気をつけましょう。現在はスマートフォン毎に3種類のSIMの大きさがあります。

申し込みの際にもこの3種類から大きさを選ぶことになるため、事前に確認しておきましょう。

4−3, 費用  

MNPをする際には必ず事務手数料がかかります。これが意外と高いので最初からある程度予測を立てておきましょう。  

下記にMNPにてかかることが考えられる料金項目についてまとめます。あくまで目安なのでこれが絶対ではありません。

MNP予約番号発行手数料 3,000円
2年契約の解約違約金 10,000円
前キャリアの最終月の月額料金 8,000円
楽天モバイルの事務手数料 3,000円
楽天モバイルの初月月額料金 2,000円
合計 26,000円

この項目は必ず必要となります。(楽天モバイルの初月月額料金はキャンペーンによって無料になることもあります。)  

特に盲点なのが「2年契約の解約違約金」です。これはスマートフォンを解約する際にはほぼ必ず必要となるもので、かなり高額です。 また上記以外にもスマートフォンを24回払いで購入して、まだ支払いが住んでいない場合にはその料金もまとめて請求されます。

ですからMNPをする際には予算として2〜3万円程度かかることを覚悟しておきましょう。

まとめ  

いかがだったでしょうか。事前準備などやらなければならないことはいくつかあるものの格安スマホにするメリットの多さを考えると仕方なのない部分も多いかと思います。

初期設定を自分でやる点やサポートが大手キャリアほどはしっかりしていない点などはありますが、これも月額料金の安さには敵いません。「背に腹は代えられぬ」といったところでしょうか。  ですのでMNPで楽天モバイルを利用される場合はきちんと下調べをしてから自分に最適なプランで機種変更しましょう。

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